■21 子どもNISA

 

日本でもNISA制度の拡充策の概要として
「子どもNISA」が2016年4月から始まります。
(口座開設は2016年1月からです)   参考情報はこれ
この子どもNISAの目的は、
子どもを持つ親世代の投資を促すこととされています。

 

利用対象者 日本在住で 0歳 ~ 19歳
非課税期間 5年間 ※5年目の年末まで
非課税枠 毎年80万円の非課税枠を利用
(つまり、5年間で最大400万円の非課税枠)
資金の引き出し 非課税の適用を受ける為には
原則18歳までは引き出せない
(途中で引き出す場合は過去に生じた利益に課税)

 

■22 この子どもNISAは誰のため?

 

子ども?親?それはそれで正解ですが、
日本政府の本当のターゲットは、
祖父母。祖父母に向けたサービスなのです。
親や祖父母は 非課税で資産を 子供や孫に譲れる(節税対策)
子供や孫は資産を将来の為に運用出来る(運用資金の確保)

祖父母の資産を、孫に移行するというのが国の狙いなのです。

子どもNISAの利用対象者は約2,000万人。

利用者がたった10%でも、
1人あたり50万円程度の投資をすれば、
年間で1兆円もの資金が市場に流れます。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)級の
買い支え力を新たに生み出そうとしているのです。

祖父母は生前相続で節税ができる、
孫は資産がもらえる、
国は株高・景気回復へつながる
というWin-Win-Winな相互メリットがありますね。
じゃあ、親のあなたにとってのメリットはなにかというと・・・
子どもNISAの利用対象年齢は0歳から。
そしてその口座管理人は親権者、つまりあなたなのです。

祖父母にあたる人が、株式・投信に慣れ親しんでいれば、
あっさりとこの子どもNISAを活用してくれるでしょうね。
2017年1月より遺産相続税も増税されましたので、
子どもNISAを使うと、
5年間で一人当たり最大400万円の非課税枠、
これは結構大きいです。

 

ただ問題としては、
祖父母世代が株式・投信の投資型商品に対する
許容度があるかどうか。

その世代の方々自身がその知識と経験をもっていなければ、
いくらかわいい子ども・孫だといっても、
即、子どもNISAを利用しようという気になりますかね。
ここが結構ハードル高いと私は思います。

ならば、この金融教育を通じて、
親であるあなたと子どもたちは、
為替や株式に慣れ親しんでいること、
日々そんな勉強(運用)をしているのだということを、
祖父母の方々に報告するというのはどうでしょうか?

子どもNISAのために、
この金融教育をおこなうという意味ではないですよ。
この金融教育を実践することで、外為・株式に明るくなること、
だから子どもNISAもうまく活用できるということです。

金融知識なく、ただ漫然と、銀行や証券会社が

勧める投資信託などを購入することはお勧めできません。
(あ、勧めることは法律で禁止されていますので間違いですね、

今人気の金融商品とか、そういう案内はしてくれますね)
子どもNISAでも株式投資による「配当金」や「株主優待」、
投資信託による「分配金」などを受け取れます。
株主優待にはオモチャや施設の利用券を配布する企業も多く、
株を購入して定期的に受け取るというのも面白そうですね。