■17 我が家の金融教育方針

 

=====前提事項=====

・我が家では、おこづかい=無償で定額あげることをしません。
自分で投資・運用しその利益分がおこづかいです。
なのでおこづかいゼロの月も珍しくはありません。
・おこづかいは、すべて記帳します。
記帳した上で、月額の引き出しには上限値を設けています。
ビジネスでいうクレジットラインを設けています。
・おこづかいを引き出すときには、一応、使途を確認します。
が、使途通り使っているかはあまり深追いしません。
自分が引き出すほうならば

あまりとやかく言われるのが嫌だった経験に基づいています。w
・学業などの必要経費はおこづかいと別枠で手渡します。
必要経費、例えば本・文房具とかは

おこづかいではなく教育費用だという考えです。
事前に現金を手渡し、必ず領収書とお釣りを提出させています。

 

=====教育方針=====

・おこづかいは、ほしいというまでおこづかいはあげない
ほしい!という子どもの意思表示を大切にしています。
ほしい!という意思がないままおこづかいをあげることは

死に金ととらえています。
ほしい!といってきたら、

いくら?なぜ?まわりは?使い道は?を聞きます。

 

・おこづかい帳の使い方
おこづかい帳はビジネスでいう出納帳ではなく、

資金管理表としています。
なので何にいくら使ったかは記載しません。
いくら投資利益を得たか、いくら持っているかを記載しています。
おこづかい帳の入金は月初5日間のみ、自己申告としています。
仮に、同期間を見逃した場合は入金しません。

権利放棄とみなします。ここは厳しく運用しています。

 

・ドル円おこづかい制度のアウトライン
中学校までは、毎月定額ドルをあげ、

親の前でこづかい帳に記載させます。
引き出しの際は、ドルを円に換算したのち現金化します。
引き出し時のレートは、新聞などのドル円レートを提示させます。
ある程度慣れてくれば、

自己申告的に自分でレート記入させます。 *1
ちなみにTTS/TTBは、さすがに可哀想なので無視します。 *2
ドル円おこづかいに慣れてくると、

ドルから円交換と逆の円からドル交換でもいいかといってきます。認めましょう。

 

・バーチャル取引おこづかい制度のアウトライン
高校生くらいからバーチャル取引へ参入します。

上記ドル円おこづかいと併用もOKです。
株式投資は当日の値洗いやチャートの読み込みが

必要になるので投資シミュレーションサイトを使います。
投資金額は、1000万円。

仮想の金額とはいえ、最初はかなりの恐怖感があるようです。w
投資銘柄は、東証1部、2部、JASDAQに絞ります。
取引は現物取引と信用取引。できるだけ信用取引を推奨します。
売買銘柄を選んだ理由とチャートの予想を

できるだけ聞くようにしてコミュニケーションを図ります。
毎月1%の運用益を目指します。

1%未満の運用益または損がでればおこづかいはゼロです。
1%以上の運用益がでれば超えた分の10%をおこづかいとし、

ドルベースでおこづかい帳に記載します。

 

*1
ある日、娘はドル円レートの桁計算を間違い、
1ドル=1200円(!)
の超円安で円貨交換してしまいました。
単純な間違いですが、金融の世界ではありえない失敗。
なので訂正は不可に。しばらく落ち込んでいましたが。笑

*2
しかし、銀行のTTB/TTSって高すぎますよね。
いまだに往復2円のところが多い。
100円に対して2円ともなると2%!
2%の運用益を得るためにどれだけ苦労が必要か・・・・
なので私はFXを使って・・・っと、主旨が違ってきました、失礼。

 


 

■18 金融教育 子どもへのメリット

 

この金融教育をすることで、
子どもには次のようなメリットがあると考えます。・

 

・社会ニュースへの関心度アップ
間違いなく新聞・TVのニュースで一喜一憂するようになります。
最初は為替・日経平均だけですが、

ほうっておいても国内外の、政治・経済に興味を持ちます。

カルフォルニアの干ばつ情報でも興味津々なのです。
ニュースの他に、

ガイアの夜明けや、池上彰番組もみるようになります。

 

 

・疑問をもつきっかけ
いろんなニュース・情報を知ると

なぜだろうという疑問を持つようになります。

なぜに対する答えを教えるときもありますが、

調べさせるのもあり。

親の私も知らないことは、調べてみればと促します。w

 

 

・知るたのしみ
特に自分で疑問の答えを見つけたりすると、

自慢げに報告してきます。

ほめてあげましょう。

知ることの楽しみが身についてきます。

 

 

・予想できる力
昨日までの相場の動きから、

明日や来年にはどうなるかと予想する力がつきます。

チャートを通じて波動の意味を知ることができます。

 

 

・創造できる力
風が吹くと桶屋が儲かるという言葉があります。

ひとつの情報は次の情報につながっていきます。

その情報が為替や市場にどのように影響するか。

創造力が身に付きます。

 

 

・発言する力
子どもの投資タイミングでは、

なぜその銘柄を買うのか、売るのか、

なぜ今日なのかを聞きましょう。

聞くことで考えをまとめる力、発言する力がつきます。

自分の意見を大人が聞き入れてくれることで

自信にもつながりますね。

 

 

・お金の厳しさを知る
売買のルール、レートのルール、入出金のルールなど

お金にまつわるルールは厳格にしてください。

それによりお金の厳しさを知ることになります。

社会においてお金ほどシビアなものはないので、

そういうものだということを

この金融教育を通じて身につけましょう。

 

 

・たらればの怖さ
あの時に買っていたら、売っていたら、

あのときにこうすればなど投資の世界において、

たらればをいう人が多いですね。

たらればをいう人で成功している人はいないと思っています。

投資はすべて自己責任。

精神力を鍛えるためにも金融教育は適切だと信じています。

 

 

■19 金融教育 親へのメリット

 

子どものみならず、この金融教育は親にもメリットがあります。
・子どもとのコミュニケーション
子どもと会話が確実に増えます。

子どもの金融教育といっても

親のあなたが手とり足とり指導する必要はないのです。

ルールだけ教えてあとは子どもに任せます。

 

月末の損益評価と、月初の入金、そして出金のタイミングで

確実に会話は必要となりますし、

ニュースなどの話題にも事欠かないようになるので

コミュニケーションは楽になりますね。

年頃の子どもと話す話題がないなんていう愚痴を

よく聞きますが、そんな心配はなくなります。

 

 

・大人の尊厳
中学校にもなると子どもは確実に生意気になります。

親が仕事、特にサラリーマンならば、

日中どれだけ苦労していても子どもの目には映っていません。

ご飯を与えてくれる母親にだけ愛想よくし、

父親の尊厳など霧散してしまう可能性が高いです。

 

また、小学校あたりなら勉強を教えてあげることもできましたが

中学ともなると・・・難易度高いですね。

ここでも親父の尊厳は希薄になります。

 

そこでこの金融教育を通じて、

親父が社会をどれだけ知っているかを

子どもに教えることができます。

親父の尊厳を維持向上するためにもこの金融教育は最適ですよ。

 

 

・大人の金融教育
子どもの金融教育と銘打っていますが、

これは大人であるあなたにとっても

勉強になること間違いないです。

自分ひとりで金融を学ぶとなると、

かなりの精神力が必要ですが、

子どもと一緒ですので長続きします。

 

 

C層、T層マーケット
人類みな一年で一歳づつ年を重ねます。

あなたが子どもだった頃と、あなたの子どもは

全く次元の違う世界にいるといっても過言ではないですね。

 

マーケティングの世界において、

女性層を年齢別にF1層、F2層、F3層に分類しています。

男性はM1層、M2層、M3層と分けます。

 

子どもは、13歳から19歳をT層(ティーンエイジのT)と呼び、

その下の層をC層(チャイルドのC)と呼びます。

 

T層、C層は特殊な市場でこの市場の流行を知るために、

または流行を作るために莫大な投資を企業はしています。

あなたの子どもはそのC層、T層。

 

この金融教育を通じて、

子どもに関心のある企業・商品を知ることができますよね。

ここの流行りをいち早く知ることで

あなた自身も流行に敏感な大人と

会社で認められるようになるかもしれません。

 

 

・子どもNISA
2016年より、日本でもNISA制度の拡充策の概要として

「子どもNISA」が2016年4月から始まります。

(口座開設は2016年1月からです)

詳細はここで説明していますので読んでみてください。

 

この金融教育を通じて、子どもたちは金融知識がつきます。
子どもたちは株式市場に慣れ親しみます。
これだけ慣れ親しんでいるんだということを、
祖父母に報告することができます。
祖父母は孫に甘いですし、
節税対策になるので、
子どもNISAを作ることに抵抗が薄れます。

そして・・・子どもNISAの口座管理人は、
法律で親権者に定められているということです。

この意味、お判りでしょうか?

 

20 金融教育 デメリットと懸念:

 

メリットは理解したけど、デメリットもあるだろうと感じていますか?
正直あまりデメリットがないのですが・・・しいていうと

 

===== デメリット =====

・新聞・TVのニュースに夢中になる
何の役にも立たないアイドル番組とかアニメとかよりは

よっぽどいいかと。

 

・学業がおろそかになる
本当にそう思っています?
そうなら、学業優先にしてください。塾にいかせてやってください。

 

・お金の会話が増える、増えすぎる
これもなにかまずいことでしょうか?
増えすぎて困るというのは、
あなたにとってのお金に対するイメージが悪い
という意味かと思います。

 

・家の外で自分のおこづかいの話や、今月の運用成果をしやべってしまう。
あ、これはありますね。
親としては小恥ずかしいところはあります。
が、子ども=>子どもの友人=>子どもの友人の親

と流れて、それ面白いですね といういい評判を私は得ています。

 

 

===== 懸念事項 =====

子供たちはこの金融教育に慣れ親しみ、
続けてくれるのだろうか・・
という懸念もあるでしょうね。

自信をもっていえます、大丈夫です!

こどもはゲームが大好きです。
特に動きのあるゲームは面白がります。

FXや株式は躍動感あふれるゲームです。
TV,新聞などのニュースが刺激になるので飽きることはないです。

 

なによりも自分のおこづかいに直結することなので、
ある意味命がけです。w
得られるおこづかいは金額の上限なし。
月に10万を得ることも可能!

 

 

面白いことをいう友人もいました。

上限なしのおこづかいっていうけど・・・
投資がうまくいって月10万とか
高額なおこづかいになってしまうと困る・・・と。

 

この懸念もまったく気にしなくて大丈夫です。

なぜなら、
おこづかいはすべて記帳します。
毎月の引出し上限(クレジットライン)を
取り決めておけば実質固定と変わりありません。
毎月運用1%を目指しています。
達成する月もありますが、達成しない月もあります。
達成しないとおこづかい入金はゼロです。
積み立てた分を引き出すことはできるようにしてはいます。
もし仮に毎月運用1%を恒常的に達成したり、
運用数十パーセントを達成したりできるようになれば、
その子どもは一流のディーラーの才能があるということです。
仮想運用ではなく、現実のお金を運用させるべきです!

納得してもらえたでしょうか?
ぜひあなたもこの金融教育に参加してください!